歯周病治療
歯周病の原因
歯周病を進行させてしまう習慣
歯磨きが不十分だと、歯垢や歯石が蓄積していきます。また、口呼吸によって口の中が乾燥し、自浄作用が低下することで歯周病菌が活発になる点にも注意が必要です。さらに、喫煙やストレス、歯ぎしりや食いしばりなども歯周病を進行させます。生活習慣病の糖尿病が歯周病を進行させ、そして歯周病も糖尿病を悪化させるという相互作用があるともいわれています。
歯周病治療のセルフチェック
歯周病は自覚症状に乏しいものの、注意すれば気づくことができるでしょう。次の症状が1つでもある場合は歯周病の可能性があります。
- 歯茎が赤みを帯びている
- 歯茎が腫れている
- 歯茎が下がってきた
- 口臭が気になる
- 噛んだときに痛い
- 歯が揺れる
- 歯茎から膿が出る
歯周病は治るのか
歯周病は、治療を受けることで改善が期待できます。クリーニングやスケーリング、歯磨き指導によるセルフケアの質の向上などによって、清潔な歯を維持します。日々のセルフケアできれいな歯を維持しつつ、定期的に歯科医院でクリーニングやスケーリングを受けることで、歯周病の予防が可能です。
歯周病の進行段階と痛みの関係
健康な状態
歯茎はピンク色で引き締まっています。また、歯と歯茎の間のすき間は1~2mm程度です。
歯肉炎
歯周ポケットが2~3mm程度で、歯磨きのときに歯茎から出血します。
軽度歯周炎
歯周ポケットが3~5mm程度になり、歯周病菌が出す毒素によって歯根膜や歯槽骨が破壊されます。
中等度歯周炎
炎症が拡大して歯周ポケットが4~7mm程度になります。歯の痛みや揺れが起こり始めます。
重度歯周炎
歯周ポケットは6mm以上で、歯槽骨の半分以上が破壊されています。歯を支えられなくなることで歯が抜けたり、大きく揺れてしまって抜歯が必要になる場合もあります。
歯周病検査
レントゲン検査
顎の骨全体をパノラマレントゲンで撮影、また歯や歯槽骨を14枚法で撮影するなどし、治療に必要な情報を取得します。
CT検査
CT検査は3次元的な画像を取得できます。レントゲンの平面的な画像ではわからない情報を取得し、治療に役立てます。
口腔内写真撮影
口腔内カメラでお口の中の写真を撮影し、現状の把握や治療結果の測定に役立てます。画像をお見せしながらわかりやすくご説明いたします。
歯周ポケット検査
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。プローブという器具で歯周ポケットの深さや出血の有無を確認します。
歯の動揺度検査
歯周病が進行すると歯が揺れるようになります。歯を1本ずつ前後左右・上下に動かして、歯の揺れ具合を確認します。
当院で行う歯周病治療
歯磨き指導
歯磨き指導では、プロによる正しい歯磨きの方法をアドバイスいたします。磨き方の癖、歯並びなどを踏まえ、患者さんにとって最もよい磨き方をお伝えします。また、患者様にあった歯ブラシや歯磨き粉などのアドバイスも可能ですのでお気軽にご相談ください。
PMTC
歯の表面に付着した細菌の集合体「バイオフィルム」、歯垢、歯石などを専用の器具で取り除く処置です。バイオフィルムや歯石は歯磨きでは取り除けないため、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることをおすすめします。
歯垢・歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)
スケーリングはスケーラーという専用の器具で歯石を取り除きます。ルートプレーニングは歯の表面を磨いてつるつるにすることで、歯垢や汚れを付着しにくくする処置です。
歯周外科治療
歯周ポケットの深いところにある歯垢や歯石は、器具が届かず除去する事が困難となります。そこで、歯茎を一度切開して歯の根元に付着した歯垢や歯石を目視で取り除き再び歯ぐきを元に戻す歯周外科治療です。
むし歯治療や被せ物の再治療
むし歯や被せ物のトラブルは口腔内が不衛生になる原因です。そのため、むし歯治療や被せ物の再治療を行います。
レーザー治療
当院では、歯周病治療にYAGレーザーを使用しております。お口の中の歯周病菌を殺菌したり痛みを抑えたりできます。歯周ポケットに潜む歯周病菌も死滅でき、さらに腫れた歯茎の腫れを改善させることも可能です。