親知らず
親知らずは第三大臼歯のことで、上下左右の最も奥に生えてくる歯です。10代後半から生え始めることが一般的ですが、一生生えてこない方も少なくありません。当院では、CT検査で親知らずの生え方や根の状態、お口の中への影響などを詳しくお調べし、適切な診断に基づいて抜歯しております。親知らずの中には抜歯が不要な症例もありますが、いくつかの条件を満たした場合に限ります。親知らずが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯が必要な可能性があるケース
- 親知らずが横向きや斜め向きに生えている
- 親知らずの一部が埋まっている
- 親知らずが隣の歯を押している
- 親知らずの近くに嚢胞が見つかった
- 親知らずが歯茎や粘膜を傷つけている
- 親知らず、あるいは隣の歯がむし歯になっている
- 親知らずの周りの歯茎に炎症が起きている
一方、上下の親知らずがまっすぐに生えて正しく噛み合っている場合は、抜歯をしなくても問題ありません。ただし、むし歯や歯周病が起きている場合は、抜歯をした方がよいでしょう。
難しい親知らずの抜歯
当院では難しい親知らずの抜歯にも対応しております。
口腔外科専門の歯科医師が豊富な経験から得た技術で抜歯をおこなっておりますので安心してご相談ください。
難しい親知らずの抜歯とは?
親知らずは人によって生え方が異なります。通常であれば親知らずが真っ直ぐ生えておりそこまで難易度は高くありませんが、親知らずが斜めに生えている、もしくは完全に横に倒れてしまっている場合は抜歯の難易度が上がります。
また、生え方以外が原因で抜歯の難易度が高まることもあります。
■歯の根っこが曲がっている、肥大している場合
■埋もれている親知らずに骨が多くかぶっている場合
■虫歯が重度に進行している場合
■血管や神経に近い場合
■親知らず周辺の炎症が強い場合
このように生え方以外にも抜歯の難易度を上げてしまう要因はたくさんあります。
その為、一般的な歯科医院では難しい場合の親知らずの抜歯と判断されると治療が出来ないという事もあります。これは決してその歯科医院さんの技術力が低いということではなく、専門的にやっていない場合、致し方無いことなのです。
当院ではこういった難症例を何度も経験をし、専門的に学んだ歯科医師が在籍しておりますのでもし難しい抜歯と診断された場合はお気軽にご相談ください。
親知らずを抜歯した方がいい理由
むし歯・歯周病のリスクの回避
親知らずは最も奥に生えているため、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりがちです。そのような状況が続くと、親知らずの周りの歯茎が歯周炎になり、やがて顎の骨まで溶かす歯周病へ進行します。また、親知らずがむし歯になることで、その手前の歯までむし歯になる恐れがあります。
歯並びの悪化を防ぐ
横向きや斜め向きに生えた親知らずが隣の歯を押すことで、歯並びを乱す場合があります。放置すると歯並びがますます悪くなるため、親知らずは早期に抜歯しなければなりません。
感染リスクの低減
抜歯の際は、少なからず感染リスクを伴います。抵抗力が高い若いうちに親知らずを抜歯すれば、感染リスクを抑えられます。また、傷の治りも早いため、治癒期間を長く取ることもありません。
妊娠前の抜歯で歯周病のリスクを回避
妊娠中は、歯ぐきで炎症が起こりやすい時期です。特に親知らずが原因で歯肉に炎症が見られる方は、悪化を防ぐためにも、妊娠前に歯肉炎の治療、あるいは抜歯をしておくことをおすすめします。妊娠中、授乳中は、胎児・赤ちゃんへの影響を考慮して、あまり抜歯はおすすめできません。
痛みが起きる前に対処できる
親知らずのむし歯や歯周病が進行すると、強い痛みが起こります。その状態で麻酔をしても十分に痛みを抑えることが難しく、患者さまに負担をかけてしまいます。トラブルが起きる前に抜歯すれば、強い痛みに悩まされる心配がなくなるでしょう。
小顔効果が期待できる
顎が過度に発達している場合、親知らずを抜歯すると顎の骨が痩せて小顔になる場合があります。加齢とともに顎の骨が硬くなり小顔効果を得られにくくなるため、早めの抜歯を検討してみてください。
顎関節症
顎関節症は、顎関節やその周りの筋肉などにトラブルが生じ、次のような症状を引き起こす病気です。
- 顎の痛み
- 顎のカクカク音、シャリシャリ音
- 口を大きく開けられない
- 顎が疲れやすい
- 肩こりや頭痛
- 顎の周りの筋肉痛
- 噛み合わせの違和感
顎関節症は全身のバランスを崩す恐れがある病気のため、早期発見・早期治療が大切です。
スプリント療法(マウスピース)
顎関節症の治療は、顎関節への負担を抑えることが第一歩です。当院では、歯ぎしりや食いしばりなどによる歯のすり減りや顎への負担を減らすために、マウスピースの装着をご提案しております。
咬合治療
合わない入れ歯や被せ物などが原因で噛み合わせが乱れ、歯ぎしりや食いしばりを引き起こしている場合があります。咬合治療で噛み合わせを整えれば、歯ぎしりや食いしばりが改善し、顎関節症の症状も和らぐことが期待できます。
歯ぎしり・食いしばり
マウスピースによる治療
人が硬いものを噛むときの力は、おおよそ体重と同程度といわれています。一方、睡眠中の歯ぎしりは体重の1.4倍程度の力がかかるとされており、歯のすり減りや顎関節症の原因になります。歯ぎしりや食いしばりをブラキシズムといい、これを防ぐためにマウスピースによる治療を行います。
歯ぎしり・食いしばりの原因は?
歯ぎしりや食いしばりの原因はさまざまですが、ストレスや喫煙、飲酒、睡眠の質の低下などと考えられています。また、遺伝的要因も影響するといわれており、両親に歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、自分にも起きる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりは無意識に行うため、自分で気づいて対処することが困難です。
マウスピースをつけて寝ることで得られる効果
歯にかかる負担を軽減できる
歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎関節に食事のときよりも大きな負担をかけます。このような症状が長く続ければ、当然ながら歯や顎関節が多大なダメージを受けます。マウスピースを装着することで歯にかかる力を軽減できるため、結果的に歯の寿命が短くなるのを防げるのです。
歯周病の進行を抑えられる
歯ぎしりや食いしばりは、歯を支える歯槽骨の破壊を促します。歯周病によって歯槽骨が破壊されている場合、歯ぎしりや食いしばりで進行が早くなり、早期に歯を失う恐れがあります。マウスピースを装着して歯槽骨への負担を軽減すれば、歯周病の進行抑制に繋がるのです。
歯が折れたり被せ物が壊れたりするのを防ぐ
歯ぎしりや食いしばりで歯や被せ物に強い力がかかると、歯が折れたり被せ物が壊れたりする恐れがあります。マウスピースで歯や被せ物にかかる負担を抑えれば、このようなトラブルのリスクを軽減できます。
スポーツ用マウスピース(スポーツマウスガード)
スポーツ用マウスピースは、競技中の選手同士の衝突や転倒などで歯に大きな力が加わるのを防ぐものです。口周りの怪我を防いだり、相手に歯が当たって傷つけたりするリスクを抑える効果もあります。
スポーツ用マウスピースの効果
- 衝突による歯への負担を軽減できる
- 口周りの怪我のリスクを抑えられる
- 脳しんとうのリスクを軽減できる
- 集中力アップが期待できる
- 競技のパフォーマンスの向上が期待できる
マウスピースの装着が義務・推奨されているスポーツ
- アメリカンフットボール
- ラクビー
- 空手
- ボクシング
- 女子ラクロス
- アイスホッケー