歯に蓄積された老化関連物質「AGE」の働きで、
年を取ると虫歯の進行が遅くなる。
こんな研究結果を大阪大の三浦次郎助教(総合歯科学)らのチームが
明らかにし、歯科専門誌電子版に8月15日発表した。
虫歯への耐性を強めているとみられ、チームは「加齢と虫歯の関係性の
解明や、AGEを利用する治療法開発につながる可能性がある」と
している。
*「AGE」とは、
タンパク質の糖化により作られる物質で、多くの種類がある。
加齢に伴って体内に蓄積され、老化に関与するほか、
糖尿病や腎不全などを悪化させる物質として研究が進んでいる。