某月某日 某老人ホームにて
午後からのケア。荷物を広げて準備開始すると、利用者のAさんがやって来て歯科衛生士の側で器具を手に取り興味津々。声掛けをしながら見守る。
スタッフ間で留意する事項など確認の打ち合わせをし、ケア開始。
今日はお待たせすると大きな声を出して不機嫌になるBさんが、早く対応した為かご機嫌で応じてくれる。先週、就寝中の義歯は清潔にとお話ししたがお忘れの様。今日も繰り返しお話しする。また施設のスタッフの方にもお願いをする。
この所お元気の無いCさん。お食事に時間がかかり疲れてしまい、食べきれなくて残してしまうとの事。義歯の調整は継続しているが、お食事の形態に改善が必要かもしれない。次回まで様子を見て、必要に応じて栄養士さんと話し合う事にした。
口腔乾燥が酷く、胃瘻で寝たきり状態のDさん。以前は口蓋や舌上にも痰が乾燥してこびりつき、少しの刺激でも出血が見られたが、最近は施設のスタッフの方の努力もあり、だいぶ良くなって来た。ケアをしていても痛そうな表情をされないので少し安堵。
訪問診療や口腔ケアの利用者の皆様はご高齢の為、毎回体調や気分に変動があるので、口腔ケアスタッフも気が抜けないが、私達の事を楽しみに待っていて下さると聞くと、こちらも気合いが入る。日々精進。