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2015.03.03

第2回訪問歯科ブログ

話すことは食べることと並んで口腔機能が果たす重要な役割のひとつであり、そしてヒトのコミニュケーションといえばまず会話ということになります。
私は歯科医ですので口を使ってハッキリ話せることを重視する気持ちは人一倍強いわけですが、特別養護老人ホームへ毎月口腔診査に伺うようになってから「目は口ほどに物を言う」この言い古された諺の意味するところをひしひしと感じるようになりました。
診査の前にまずお声掛けしますが、近づいて視線を合わせると多くの方がそれはダイレクトに相対する人間の目をじっと見つめられるのです。認知症の有無とは別にその瞳に極めて晴明なエネルギーを感じるのは私だけではないはずです。
最近話題の高齢者・認知症患者の介護方法であるユマニチュードでもアイコンタクトの重要性が強調されていますが宜なるかなと思いました。
安全で快適な日々を過ごすお手伝いである口腔ケアの実施にあたり、まず人として互いを確認し、さらに医療者として受認して頂けるよう、患者さんとのコミニュケーションを今後ますます大切にしていきたいと考えています。

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