文京区にある白山神社では、6月に「文京あじさいまつり」が2年ぶりに開催されました。3,000株ものあじさいが彩る白山神社ですが、実は江戸時代よりむし歯の痛みにご利益があると伝えられています。これは「ご本宮一の宮」の修験者の一人が荒行に耐え成し遂げたと伝えられる「歯痛止め」の業によるものと言われ、当時の一般庶民から厚い信仰を集めたそうです。
明治時代までは、歯痛止めの祈願に訪れた人々に房楊枝が授けられていたようですが、近年では「歯ブラシ供養」を行い、供養のために使用済みの歯ブラシを回収し、先着で新しい歯ブラシを授けているそうです。残念ながら今回はコロナ感染拡大防止のため、歯ブラシの回収は行われなかったようですが、歯の健康祈願祭や歯科相談が行われました。
普段、当たり前に使っている歯ブラシ。でも、私たちのお口の中を守っている大切な道具です。毛先が広がったら交換していますが、今度の交換のときに「ありがとう」と思ってみてはいかがでしょうか。